※素人がggっただけです。根拠もないアホなことが書かれてます。
「あんこ」という言葉の語源を調べました。
今回は、あんこの語源を漢語と和文化の二側面から考えていきます。
餡子(中国語)の由来
あんこ、は漢字で餡子と書きます。
「餡」アンは宋音、つまり、おもに鎌倉期に伝わった漢音をもとにします。
では、当時宋で「餡」といえば、何を指したのでしょう?
これは、漢字の部首をヒントに予測できます。
食へんは字の通り、食物にかかわりがあることを示しています。
では、その右、「臽」(カンなどと読みます)という字は、いったいどんな意味を持っているのでしょうか?
この字は、臼の部位が落とし穴、クのような部分がシカを表しています。
甲骨文字を見れば、それがよりよくわかると思います。つまり、2本のたてぼうをシカの角の見なせば、下のうけばこが落とし穴のように見えてくるはずです。
(Wiktionaryのリンク貼っておくので、ぜひ見てみてください。)
つまりこの字は、もともと落とし穴に落ちるシカ、転じて、何かに落ちいることそのものを指しているのです。
実際にこの字は、「陥る」という漢字の旧字、「陷」にもみられます。「陥る」と使うときは、まさに読んで字のごとく 問題に落ちいっているので、臽の落ちいるイメージが理解できたと思います。
では、なぜ「落ちいる」という漢字が餡の漢字にはいっているんでしょうか?
それを知るために、この漢字と読み方が同じで、同じ部首を持った字をいくつか見てみましょう。
とはいえ、「臽」を含む漢字などあげてはきりがないので、古代中国語で読みが同じな、以下の4字に絞って考えてみましょう。(基本はWiktionaryを参考にして違うやつだけリンク貼ってます)
1. 虫+臽 有毒な毛虫。(https://www.zdic.net/hans/%E8%9C%AD)
2. 欠+臽 不満。満たされない。
3. 金+臽 土に沈み込む。
(4. 水+臽 水没する。発音はちょっと違う)
私の考えでは、臽という言葉は単に「落ちいる」ことを指しているのではなく、何らかのものに入るというイメージもあるのではないかと考えられます。
たとえば、3番は水の中に入る、4番も土に入るとみれば、共通性が見えてきますよね。
また1番も、「説文解字注」という本にて、
木中蟲也。虫臽 居木中。
(虫臽 は木中の虫です。木の中に居ます。)
とあります。ゆえに、木の中に入っている虫、というイメージから、臽がついたのではないかと考えられます。
2番については、別義に「落とし穴」という意味があるので、落とし穴に入るイメージからではないかと予想できます。(両方とも出典はこのサイトです。文字で検索すれば出てきます。)
では本題の、「餡」にもどりましょう。餡、というのは、中国では食物に詰める詰め物のことを指します。つまり本来は、ある食物の中に入った別の食べ物のことを指していたのではないかと予想だてられます。
つまり、餡という漢字は、なんらかの皮(シューマイやギョーザなど)に入っている別の食べ物、という意味から、食べ物に詰めるものという意味になり、最終的に餡と呼ぶようになったのではないか、と予想だてられます。
ちなみに、中国語の一部方言では、餡という語が妊婦を指すことがあるそうです。これも、妊婦の中に赤ん坊が入っているというイメージによるものでしょう。
あんこ(日本)の由来
さて、では、本来食べ物に詰めるものを指す「餡」が、なぜ日本語ではつぶあん、こしあんの「あんこ」を指すようになったかについて考えていきましょう。
第34回 「餡」の正体 | 漢字の現在(笹原 宏之) | 三省堂 ことばのコラム
上のサイトがとても分かりやすいです。資料によって差はありますが、餡を「アン」という読みで輸入した時代(つまり、現代のあんことつながりあるものを輸入した時代)のは、およそ室町時代から安土桃山時代までの期間であるといわれているようです。
このときのアンは、当時の中国の餡と同じく、単に詰め物を指しました。
ここからは諸説あるようですが、ある一説には、当時の中国の餡には肉が入っていたのですが、(実際現在でも、肉餡という食べ物があるらしい)僧侶らは戒律上肉を食べられなかったため、代わりに大豆で餡を作るようになり、江戸時代に入ると、その餡に砂糖をまぜた「あんこ」が作られるようになりました。
これが、日本における「あんこ」の起源ではないか、という説があるようです。
豆を使った食品である納豆も、僧侶が肉食禁止を守るために作ったという説もありますから、この説はとても理解しやすい説であるといえそうです。
おまけ あんかけなどの「あん」
最後に、あんかけごはん、などに出てくるあんについて、考察したいと思います。先ほどのリンクを見ていただくとわかる通り、あんかけの「あん」は、(直接的には)中国語としての「餡」がもとではなく、日本語の「あん」がもとになっています。あんこのように粘り気のある様子から、とろみを出したタレまでも、「あん」と呼称するようになったといいます。
ちなみに、現代中国語ではあんかけのあんのことは「溜菜」(溜は現代中国語でかけるの意味らしい)と表現するそうです。
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